お金がなくてカードローンの申し込みをしたいのですが周囲からは危険だからやめておいた方がいいと言われました。カードローンってそんなに危険なんですか?ネットをみるとみんな普通に利用していてあまり危険な感じはしなかったんですが私が無知なのでしょうか。
危険ではないですよ
カードローンを危険だと言っている方はおそらく中高年以上の人だと思います。確かに昭和の時代にはカードローンやキャッシングは消費者金融と呼ばれていていろいろトラブルも多くありました。金利がむちゃくちゃ高いとか、暴力団が取立にくるとか、借金地獄に陥って夜逃げをしたり、自殺したりする人が後を絶ちませんでした。
そのことがメディアに多く取り上げられ、その時代の人の頭の中にはカードローンイコール危険という構図が出来上がってしまったんだと思います。
カードローンの無理な取り立ては大きな社会問題となり、法律が整備されました。法律が改正されてからは金利も借入金額も制限されるようになり、消費者金融も以前のような利益を期待できなくなりました。むしろ商売として成り立たなくなり、たくさんの消費者金融が姿を消しました。かろうじて生き残った大手もメガバンクと手を組み、安全なカードローンというのが出来上がったのです。
現在カードローンには銀行系と消費者金融系があります。大多数の人は安全で信用度も高い銀行系のカードローンを好みます。銀行の方が金利が低いですし、また総量規制の対象外なので借入額に制限がありません。しかし、だからといって消費者金融が危険なわけではありません。現在では消費者金融は大手銀行と提携して、カードローン業務を行っています。
銀行のカードローンで借入をしても保証会社が大手消費者金融だったというのはよくある話です。ですので、消費者金融でも銀行でも安全性に違いはないと思います。ただ消費者金融は銀行より金利が高いので借入額が多かったり、借入期間が長引く場合には負担が大きくなるかもしれません。
しかし、一方で危険なヤミ金業者というのは今でも存在します。不景気の影響で職を失ったり、多重債務に陥ったりと生活困窮者は増えています。そのような人々は通常のカードローン審査には通りません。でもお金がなければ生きていけないので危ない、怪しいとわかっていてもブラックでもOKとか、審査なしなどという誘い文句にのってしまうのです。
ヤミ金業者から借入をすると違法な高金利と暴力による取り立てなどにあい、素人では対処できなくなるケースもあります。その場合は金融問題を抱えた人々を支援しているNGOや金融問題を専門に扱う法律事務所などに相談するといいでしょう。
【参考ページはこちら】
カードローンの罠って?借りる時に注意すること
高金利といわれているカードローンは危険?
カードローンやキャッシングは、不動産などの担保を提供したり、保証人を探す必要もなく、簡単な手続きで借り入れをすることができます。また、使い道も比較的自由度が高く、制限されているとすれば事業用資金としては使えないという程度ですので、生活費の補填や欲しいものを購入するときの代金、旅行などの不足分の支払いなど様々な用途に使うことができます。もちろん、おまとめローンやマイカーローンなどの目的別ローンの審査に通らなかったときに、代わりに利用することもできます。
このように便利なカードローンですが、貸し倒れを防ぐために金利が高くなっているということもあり、カードローンは危険?と考えている人もたくさんいます。確かに、後先考えずに限度額いっぱいまで借り入れをするような利用の仕方をしていれば、最終的に破綻するのは目に見えていますが、計画的に使えばこれほど便利なサービスもなかなかありません。
カードローンの返済方式は、借入をした残高に対して段階的に返済金額がスライドしていく残高スライドリボルビング方式になっています。また、利用限度額が個別に決められており、その範囲内で自由に追加借入や繰り上げ返済をすることができ、その際の手数料などは一切必要ありません。カードローンの利息は日割り計算で求められますので、借入をしてから早い時期にまとまった金額を返すようにすると、利息がほとんどかからないということになります。
また、近年では低金利のカードローンもたくさん見つかります。特に銀行系や大手の消費者金融系は、豊富な資金力を背景に、利息制限法の上限金利よりもかなり低く抑えた利率で貸し出しをしていますので、比較サイトや口コミサイトなどの情報を参考により低金利で借入をできるところを探してみるとよいでしょう。高額・長期的な融資になるほど、わずかな金利の差がかなり大きな差額になりますので、業者選びは妥協せずに探す方がよいでしょう。