Q.僕は23歳なんですが、先日初めてカードローンを申込みました。先輩の誘いが断れなくて、最近飲み代がかかって仕方ないんです。でも、自分の周囲にはまだカードローンを使っている人は見当たらないので、20代では早過ぎたかな？とちょっと後悔。利用者の平均年齢ってどのくらいなんだろう？
A.消費者金融の利用者は、年代別の統計では確かに２０代は最も低く、２割に満たないくらい。でも、これは、２０代の人に借りたい人が少ないっていう意味ではないはずだ。その逆に、お金に不自由していたり、お金を借りたいと思っている人は、この年齢にはかなり多いはずだよ。
しかし、お金を借りる条件を見てみると、２０代の人には何かと不利なことが多いのも事実だ。２０代の人には、まだ就職してから間がなく、勤続年数が少ないのは当然だろう。また、就職できず、アルバイトをしている人も少なくないし、２０代前半ではまだ学生の人だって多い。独身で生活も安定していなくても当然だ。
これらは全て、カードローン審査には不利に働く条件ばかりだよな。そのため、もしも２０代の人がお金を借りたいと思って審査を受けたとしても、落ちてしまう確率が高いんだ。このように、カードローン審査において条件的に不利な人が多いということが、全体としては２０代の利用数を引き下げていると考えられる。このような不利な条件が改善してくる２０代の後半になれば、利用者の数は増えてくるはずだ。
利用者の平均年齢についてはデータがなくて分からないのだが、比較的利用者が多いのは、４０代と５０代だ。この年代になると、子供の大学の教育費や結婚資金、住宅購入や親の介護など、まとまった出費も増えてくるため、お金を借りたいと思う人は多い。
それと同時に、勤続年数や年収も安定し、持ち家や家庭もあるなど、審査には通りやすい条件が整っているのがこの年代の特徴だ。お金を借りたいと思ったときに、審査を受ければ比較的通りやすい訳だから、その結果、利用者が多いというのは当然のことだと言えるだろう。
一方で２０代の人の場合、就職難などが原因でお金に困っている人も多いよね。年収がまだ少ないから貯金も少ないために、何かあるとたちまち生活難に陥ってしまう若い人もいる。実は、２０代こそ、将来の為にもお金が必要な年代なんだ。
自分の周囲にお金を借りている人がいなくても、実は若い人の中には、今も借りたいと考えている人や、過去に審査を受けたことのある人は、実際にはかなりの数居るんじゃないかな。そう考えると、２０代でお金を借りるのは早過ぎっていうより、むしろ借りれて幸運だったと言えるんじゃないだろうか。
20代のころの借金が気になる…将来何か影響することはある？
近年、キャッシングやカードローンなどの個人向けの小口融資サービスを取り扱う業者の数はかなり増えてきています。それに伴って、お金を借りるという行為がより身近で一般的なものになってきていると言えるでしょう。でもどんなに手軽に利用できても、それが借金だと思うと、ちょっと気がかりを感じることもあると思います。例えば、20代の若いころにキャッシングでお金を借りていたことが、のちのち将来に影響を与えるようなことはあるのでしょうか？
基本的には、キャッシングやカードローンと言ったサービスを利用して借金をするという、そのことだけで将来的に不利益が生じるということはほとんどありません。もちろん、借りたお金をきちんと完済していなかったり、返済の大幅遅延などのトラブルを起こしていれば話は別です。しかし、正規の貸金業者を利用し、何の問題もなく完済している分には、特に後で困るようなことにはならないと言ってしまってよいでしょう。
ただ、１つだけ借金の経験があるというだけでマイナスになってしまう可能性があることがあります。それは住宅ローンの審査です。キャッシングを利用する際に事前審査があるのと同じように、住宅ローンを組む際にも審査があります。借入金額が大きく返済期間も数十年と長くなる住宅ローンの審査は、当然かなり厳しいものです。その基準は金融機関によっても異なるので一概には言えませんが、中には過去に借金をしたことがあるというだけで生活状況や金銭感覚に不安アリとみなされて不利になってしまうこともあるようです。
必要な時にすぐにお金を借りることのできるキャッシングやカードローンは非常に便利なサービスですし、上手に活用することができればとても頼もしいものです。しかし、その便利さゆえについつい必要以上に借り過ぎてしまう人が少なくないのもまた事実なのです。借金をするのは決して悪いことではありませんが、かといって軽く考えすぎてもいけません。先のこと、将来に影響する可能性もよく考え、賢く利用できるように正しい知識を身に付けましょう。
